アロマセレクト ブログ
坂本です。
こんにちは。
ヨモギ精油について、富山大学さんで成分分析の結果が出ましたのでご報告させていただきます。

ヨモギ実験中
ヨモギ精油は常圧の水蒸気蒸留ではなかなか抽出できなかったのですが、恐らく減圧蒸留を行うことができれば、さらに抽出できるのではないかと思っています。
通常の水蒸気蒸留で抽出できない場合の特徴として、成分の分子量が大きい、ということが挙げられます。
分子量の大きな成分は、ガスクロで分析しようとしても、うまくいかない傾向があります。
ということで、主要成分の中でもっとも割合の大きいものに絞って、ガスクロではなくNMRという手法で分析してみました。
主要成分の割合などは富山大学さんにてまとめてもらいますが、およそ25%強ほど含まれている物質が、こちらです。
こちらの物質はカリオフィレンというそうです。
坂本も初耳のお名前です。
コメントも・・・どうしたものか、と思ってしまう物質ですね。
分子式はC15H24
分子量は204.35
クロモジの主成分であるリナロールの分子量が154.25であることと比べると、やはり大きいですね。
富山大学の先生におうかがいしたところ、色は特についていない成分だとのことです。
つまり、ヨモギの青色の正体はまた別の成分によるということなのです。
青色の正体は何という成分なのでしょうか。。。今のところ、分かりません。
カリオフィレンは痛みを抑える効果があったり、免疫系を落ち着かせるといった効果もあるようです。
ヨモギ自体は様々な効果・効能が言われてますよね。
食用でも使われますし、発がんを抑制したり、コレステロールを低下させたり、あるいはダイエット効果や貧血改善も言われています。
ヨモギで草餅を作った人も多いのではないでしょうか。
その他にも塗ることによって切り傷やアトピーにも効果があると言われていますね。
息子がアトピーなのでぜひマッサージなどで試してみたいものです。
カリオフィレンの話に少し戻りたいと思います。
今となっては既知の物質ですが、これらの構造を解析するなど、化学者たちを1950年代に随分と悩ませた物質のようですね。
X線をもちいた解析の手法を導入して、ようやく、このような特異な形状であることを突き止めたようです。
一方で、やはりこのような特異な形のものを人工的に作るのは難しかったようで、1964年にようやく合成するに至った物質だとのことです。
坂本の生まれたのが1976年ですので、その12年前ですね。
古いようにも見えますが、基本的な物質としては、わりと新しいというふうに感じてしまいます。
色々と調べていたところ、カリオフィレンはその構造から、一部の人たちからはパックマンと呼ばれているそうです。
比べてみましょうか。
確かに似ていますね。。。
近年はエッセンシャルオイルについて、香りを追及する人の他にも、効果を追及する人も増えてきています。
欧州では医薬の世界でも使用されることもあります。
富山県は薬都と言われ、様々な医薬品メーカーが活躍しています。
薬草関連もいくつか試していますが、抽出の失敗も積み重ねています。
薬草といった観点から、抽出できたものについては商品化も進められればと思っています。
本当の本当に近日中に、Web限定、個数限定になりますが、ヨモギ精油の販売も開始したいと思います。
販売のお知らせは、改めてFacebookでも報告したいと思っております。
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