アロマセレクト ブログ

精油成分・サビネンのお話
更新日 2016/8/26(金)

こんにちは。アロマセレクトの坂本です。
アロマセレクトの精油(エッセンシャルオイル)に含まれている成分で、新規に判明したものが出てきました。報告と合わせて、本日はその成分の解説とと、精油成分にまつわるお話をしたいと思います。

 

 

 

サビネン

 

 

アロマセレクトでは、タテヤマスギ、ヒノキ(葉)、ヒノキ(枝葉)、アスナロの精油に含まれていることが分かりました。
その成分はサビネン

 

ヒノキ(葉)(枝葉)やアスナロは第一の主成分です。

分子式はC10H16です。
C10H16と言えば、α-ピネン、β-ピネンもそうですね。

 

下記のブログで紹介しましたが、サビネンとピネンは異性体の関係にあると言えます。

 

α-ピネンとβ-ピネンって、、、
http://aroma-select.jp/blog/1358

 

どのような構造をしているのでしょうか。
こちらです。

 

サビネン

サビネン

 

興味深い形をしています。
せっかくなので久しぶりに立体化してみましょう。

 

サビネン

サビネン

 

 

 

サビネンは、例えばティーツリーの精油にも若干含まれているようですね。

沸点は163℃程度で、気化しやすく、水蒸気蒸留で抽出しやすい物質と言えます。

 

強壮作用も報告されています。アロマセレクトで抽出している精油の中では傾向として針葉樹の葉に含まれていることが分かります。

針葉樹の葉は、香りを嗅いだ時に葉っぱ特有の香りがして、瑞々しくも感じられますし、リフレッシュ感もありますよね。
リフレッシュ感に由来している可能性もあるように思います。

 

 

 

モノテルペン

 

 

さて、唐突にこんなタイトルが出てきました。
精油を勉強されている方がけっこう増えてきていて、そういう方々の間では、モノテルペンという単語も広く使われるようになってきました。

 

実は精油成分にはある程度の特徴があります。

炭素を10個含む成分が多く抽出されるのです。

 

簡単に言うと、炭素10個を含む成分をモノテルペン類と分類しています。

 

精油に接していると、テルペンという言葉を聞くことも多くなるかもしれません。
ですので、これを機会にさらっと解説しておきたいと思います。

 

テルペンというのは、モノテルペンを語る上で、まず知っておきたい言葉です。
テルペンはイソプレンという物質から派生し、炭素10個と水素から成り立っている物質です。

 

イソプレン

イソプレン

 

 

炭素10個と水素から構成される物質が精油から大量に検出される傾向があるため、成分分析をする上でも、有用な情報となってきます。
テルペンの語源は、テルピン油(松の水蒸気蒸留から得られる精油)なんですってね。(by Wikipedia)

 

話を戻しまして、イソプレンは炭素5個から構成されていますが、イソプレン2つ(炭素10個)を含むものをモノテルペンと言います。もう一度言います。イソプレン2つでモノテルペン。
なお、接頭語について、ご存知の方も多いかと思いますが、
モノ ・・・1つ
ジ  ・・・2つ
トリ ・・・3つ
テトラ・・・4つ

ですね。
イソプレンが4つ(炭素20個)であればジテルペン、イソプレンが6つ(炭素30個)であればトリテルペン、イソプレンが8つ(炭素40個)であればテトラテルペンと言います。

 

なおそれぞれの中間もありまして、イソプレンが3つ(炭素15個)であれば、セスキテルペンと言います。

 

セスキという接頭語は1.5を表します。
面白いですね。

 

 

精油をかじっていくと良く聞くのは、モノテルペン、セスキテルペン、ジテルペンあたりまででしょうか。

 

 

モノテルペンの具体例

 

これまでも多くの精油成分を紹介してきましたが、モノテルペンに分類されるものは例えば下記となります。

 

サビネン(C10H16
リモネン(C10H16
α-ピネン、β-ピネン(C10H16
カンフェン(C10H16
ミルセン(C10H16
α-テルピネン、(アロマセレクト精油では検出されていませんがβ-テルピネン)、γ-テルピネン(C10H16

 

リナロールは、モノテルペンアルコールに分類されます。
化学式はC10H18O(炭素と水素だけでなく酸素も加わります)

 

なお、リナロールを人工的に作り出す時は、α-ピネンやβ-ピネン、あるいはミルセンを原料にすることもあります。(そもそもミルセンを作る時にピネンを原料にできます)

 

リナロールのように炭素と水素だけでなく、酸素が加わると、テルペノイドと言われる物質群になります。(テルペノイドという言葉を聞くたびに、ターミネーターを思い出してしまうのは坂本だけでしょうか。)

 

酸素のくっつき方によっても性質が変わってくるのも精油の面白いところですね。

 

一般的にはアルコールがあり、アルコールが酸化するとアルデヒド、さらに酸化するとカルボン酸となります。これら全て酸素を含んでいますが、それぞれ異なるくっつき方をしています。

 

リナロールは酸化しにくい物質ですが、例えばバラあるいはクロモジにも含まれるゲラニオールという美肌成分物質は、アルコールに分類されるモノテルペノイドでして、酸化してアルデヒドという分類のゲラニアールになります。
テルペンも含んでテルペノイドという人もいますし、含まずにテルペノイドという人もいるようです。
セスキテルペンやジテルペン含めて、テルペンは精油あるいは植物が作る成分として主要物質となっていることが分かります。

 

一度、表にして整理してみたいですね。

以上、サビネンとテルペンのお話でした。

Pocket

Top