アロマセレクト ブログ

エタノールってどんな性質?
更新日 2016/10/31(月)

おはようございます。坂本です。

この季節になると気のせいか、息子たちの通う保育園の先生方の髪型が変わった?と思うことが多々あります。

大学時代にアルバイトしていた時に、現場の大重鎮の還暦を過ぎているであろうお姉さまから言われたことがあります。

女性の髪型はしっかりとチェックしておくのよ。髪型が変わったことを見逃すのは大NG!

5年ほどしていたアルバイトで、業務とは直接関係のないこのセリフが特に脳裏に残っています。

 

しかし、草食系の私は、今となっては保育園の先生方に髪型について触れることができずにいます。

でも、きっと間違った対応をしたとしても、息子たちが潤滑油になってきっと間を取り持ってくれます。

 

さて、そんなわけで本日は精油(エッセンシャルオイル)の使用という意味で、アロマテラピーの中で潤滑油のような役割で使われるエタノールについてお話したいと思います。

(ちょっと無理くりな運びですね。すみません)

 

 

 

エタノールの基本情報

 

プロの方ではなく、趣味として精油を扱う(アロマテラピーを行う)なかで重要なことの一つは、必要なものが手軽に取りそろえることができるかどうか、というのがあります。

エタノールはお酒にも含まれていて、アルコール類の中ではそれほど毒性は強くありません。

そのため薬局に行けば手に入ります。

 

エタノール

健栄製薬のエタノール(健栄製薬ホームページより)

 

希釈された消毒用エタノールと無水エタノールがあります。

誰でも気軽に手に入れることができます。

どちらを使ってもいいですが、私は無水エタノールを利用することが多いです。

 

 

エタノール

エタノール

 

エタノールはこんな感じのシンプルな分子構造をしています。

C2H6O

炭素が2つ、水素が6個、酸素が1個です。

炭素の数が1個になるとメタノール、毒物です。

炭素の数が3個になるとプロパノールと言います。

プロパノールには1-プロパノールと2-プロパノールの2種類あることは以前のブログで書いたことがあります。

エタノールはちょっと気取った言い方をすれば、エチルアルコールとも呼ばれます。

あまりその名前で呼ぶ人はいませんね。

エタノールは、モノを発酵させて作ることが多いので、市販品のものも天然由来といってよいかもしれませんね。

(必ずしもそうではなく石油由来のものから合成して作る場合もあります。)

 

 

 

エタノールは潤滑油?

 

そんなエタノールですが、例えば50ml弱の精油ルームスプレーをアロマセレクトスタッフが作る時には

精油10滴

無水エタノール5ml

精製水40ml

これらを混合することが多いです。

割合は厳密ではありませんので好みで精油を多くしたり少なくしたりするのはOKです。

エタノールは殺菌効果もありますので、精油の殺菌効果とのW効果も見込まれます。

上記の場合はやや白濁しますが、エタノールの分量を増やすことによって無色透明の液体にすることも可能です。

アロマを日常に取り入れている多くの方がご存知のことですが、

精油と水は混ざりにくいです。

一方で、

精油とエタノールは混ざります。

水とエタノールも混ざります。

混ざるというのは水と油みたいに分離しないということです。

精油と水は分離しますので混ざらない、と言いたいところですが、これまでのブログの経緯もあり混ざりにくいとさせてくださいませ。

 

エタノールって精油とも混ざるし水とも混ざるのですね。

そのため、エタノールを潤滑剤として、精油と水をうまく溶け合わせることができるのです。

 

エタノールのこの性質を両親媒性と言います。

 

 

 

 

エタノールの両親媒性

 

どうして、このような性質を持っているのでしょうか。

その話をする前に、以前のブログで水に溶けるってどういうことなのかを解説したことがあります。

 

クロモジフローラルウォーターの成分について
https://aroma-select.jp/blog/1157

 

 

このブログの中で、極性というキーワードで解説をさせてもらいました。

極性って何なのかということについては上記ブログを参照くださいませ。

その上で、簡潔に上記ブログをまとめると、

水は極性があり、極性のあるものと溶け合うというのが結論です。

一方、精油は極性がありません。極性のない精油は極性のある水には溶けません。

逆に極性のある液体とは溶け合うのです。

ということです。

 

 

エタノールの構造に戻ってみましょう。

 

エタノール

エタノール

 

エタノールの分子は、とてもバランスよく、極性のある部分と極性のない部分が同居しています。

OHの部分は極性があり、水と相性の良い部分です。

一方でCHの部分は極性がなく、精油と相性の良い部分なのです。

 

プロパノール、ブタノールという風に炭素が多くなると、極性のない部分が増えていき、全体的に水との相性が悪くなっていきます。逆に精油との相性は良くなっていきます。

 

しかしながら炭素が2個しかないエタノールであっても、精油とは十分に相性がよく、水がない環境であれば、精油とエタノールをどんな割合でも混合してもうまく溶けるのです。

水と精油とエタノールが混在する場合は、エタノールの量が不十分であればうまく混じり合いません。ある一定以上の量を確保すると水とエタノールと精油が綺麗に透明な液体となるのです。

 

両親媒性という性質ならではの現象です。

 

そんな週明け月曜日の朝は、ニオイコブシのルームスプレーでシュシュっと目も心も覚ましましょう。

明日から11月ですが、爽やかな1週間をお過ごしくださいませ。

 

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