アロマセレクト ブログ
こんにちは。坂本です。
先日にユズの精油(エッセンシャルオイル)をリリースさせていただきましたが、ユズも香りを嗅いだだけでほんわかしてしまうのは柚子湯のせいでしょうか。
さてさて、そういうわけで本日はユズ精油についていくつかお話してみたいと思います。
どこの産地?
アロマセレクトの柚子は上市産です。
しかも工場からかなり近い距離範囲の中から採れた柚子です。
上市で工場を営んでいると色んなところから精油抽出の種がでてきます。
薬草園が近いので薬草から抽出してみないかい? 山でトリモトマラズという香りのする樹木をみかけたから抽出してみないかい?小学校や中学校で桜を剪定したから抽出してみないかい?
と、まぁそんな感じです。
上市のおうちでは柚子はあちこちに植えられています。しかしながら、全部の柚子を使い切るわけでもなく、中にはまったく使われていない柚子もあります。
柚子の精油は世の中にも販売されていますし、自分たちで採りに来るなら売ってあげるよといったことを昨年にお話いただいたのがきっかけだったかと思います(その話を受けたのは坂本ではなく、工場のヌシ・上野さんです)。
今年は、近隣にお住まいのMさんが持ってきてくれました。
(今回も話をつけてくれたのは上野さんです。)
なお、上野さんについてはまたおいおいスタッフ紹介もしたいと考えています。本来は別の仕事も持っているのですが、パートナースタッフとして恐らく工場での抽出時間はもっとも長く勤しんでくれています。
工場の立ち上げ時も坂本と一緒にあぁでもないこうでもないと試行錯誤してもらっております。
山や樹木についても知識が深く、何か抽出してもらいたい精油があればとりあえず、「上野さん、原料宜しくお願いします」の一言で対応してくれます。
さて、そんな柚子を買い取って抽出したのが、アロマセレクトのユズ精油です。
光毒性って何?
柚子もそうですが、柑橘系の精油はしばしば光毒性(ひかりどくせい)という言葉が聞かれますね。
皮膚に付着した光感作物質に紫外線が当たることにより、色素沈着や炎症など皮膚刺激反応を起こす毒性。広く誰にでも起こりうる反応である。精油の中には、ベルガプテンのような光毒性を持つ成分を含むものがある。これらの成分は柑橘類の果皮から圧搾法で製造された精油に含まれることが多い。(出典:アロマテラピー用語辞典/公益社団法人日本アロマ環境協会)
とのことです。
むむっ、なかなかに難しいことを書いているようにも見えますが・・・・
ようするに光に反応してお肌に炎症を起こさせる物質が含まれてますよーってことですね。
希釈してマッサージに使用したり、お風呂に入れたり、あるいは香水に加工したりしてお肌についた状態で日差しの下に出るのはやめましょうとも言い換えられます。
精油によってはそのようなものを含んでいるものがあって、特に柑橘系は要注意です。
化学物質を合成する際には熱を加えて物質同士を反応を促進する場合もありますが、光を当てて反応を促進する場合もあります。
それほどに、光ってエネルギーが大きいのです。
光毒性の代表的なものがベルガプテンという物質です。
ベルガプテン
精油の勉強を始めるまでベルガプテンという物質を知りませんでした。
ベルガモットという柑橘類に含まれていることからベルガプテンという名前がついたそうです。
ベルガモットという柑橘類さえ知らなかったです。お恥ずかしい。
C12H8O4です。
これはなかなかに見事な構造をしていますね。
酸素がたくさんくっついています。
(環状エステル結合あるいはエーテル結合と呼ばれるものが髄所に見られます。エステルは以前に解説したことあったかな。エーテルはなかったかな。)
これが悪さをするのですね。
とは言え、香りは素晴らしいらしいです。
つまるところ使い道ということなのですね。
その他の注意精油
ベルガモットの精油以外にも圧搾法で抽出された柑橘類では注意しないといけない精油があります。
逆に言うと柑橘類で圧搾法であっても含まれていない精油もあるということですね。
ベルガモットに続いて特に注意が必要と言われている精油は、レモンだそうです。
レモンも良い香りですよね。爽やかですし、香りを嗅いだだけで口の中まで酸っぱく感じてしまうのがなんとも言えません。
レモンなど柑橘系独特の酸っぱさは何故か心地良い。
(今はもっぱら嗅覚に関する情報知識を深めていますが、味覚との関係についてもいずれは情報を広げてみたいものです)
その他はグレープフルーツとアンジェリカ・ルートだそうです。
生活の木さんのホームページに分かりやすくまとめられている記事を発見しました!
http://www.t-tree.net/seiyu/d_4_phototoxic.htm
ところでアンジェリカ・ルートって何?
アンジェリカ・ルートについてはぜひ読者の皆様でご存知の方に教えていただけると嬉しいです。
光毒性もそうですが、取扱いの注意事項も先人たちの知恵が詰まっている結果と言えそうです。
使用していて不具合があれば、どんどんと情報を共有していきたいものです。
安全・安心に精油を使って、生活を楽しみたいものです。
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