アロマセレクト ブログ

天然由来の精油たち
更新日 2017/1/19(木)

こんばんは。坂本です。

天然の香りに癒されつつ日々を過ごしております。

精油は天然由来、天然由来って何度も言っておりますが、ここで坂本的なきちんとした定義を述べておきたいと思っています。

 

以前のブログにも少しだけ掲載させていただきました。

 

精油とアロマオイルについて
http://aroma-select.jp/blog/1649

 

 

天然由来100%が精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれること、100%未満あるいは合成物がアロマオイルと呼ばれることを述べた中で、合成するときに石油を使ったとしても石油も天然物と言えば天然物なんだよね、ということを書いております。

 

このブログの中では、

 

そういう意味では、精油について天然由来100%というと、ちょっとアバウトですね。

アロマの教科書のように、植物の種や樹皮を原料にということをしっかり言うべきだと思います。

 

とも記載していますが、もう少し突っ込んでみようと思います。

とは言え、皆様が肌感覚で感じているであろうことを、文章にしてみるということでしょうか。

 

 

 

植物に含まれる成分をそのまま抽出する

 

まず第一条件として植物に含まれる成分をそのまま抽出するということです。

 

クロモジ

クロモジ(上野起与人さん撮影)

 

ミズメザクラ

ミズメザクラ(上野起与人さん撮影)

 

樹肌あるいは幹にうっすらと含まれている成分を壊さないように取り出す作業が必要ですが、その点で優れているのがいわゆる水蒸気蒸留法です。

ですので、精油抽出のメジャーな方法として使われているのです。

 

例えばやたらと高温で熱してしまって成分と成分がくっついてしまう、あるいは成分が酸化してしまうといった状態の変化が起きてしまうと、別の物質になってしまいます。

 

 

人工的に手を加えて別の状態にしない

 

アロマオイルというと、坂本の記述もよろしくないせいか、石油を原料と思いこんでしまっている人も多いかもしれません。

世の中の香料は必ずしも石油が原料というわけではありません。

例えば、実際に植物から採れた天然の成分をもとに加工することもできます。

 

例えば、クロモジ精油に含まれるリナロール。

 

リナロール

リナロール

 

 

これは工業的にも作り出すことは可能です。

様々な方法がありますが、β-ピネンを原材料に作ることがあります。

β-ピネン

β-ピネン

 

β-ピネンを原料に一度ミルセンを作ったり、様々な物質を経て最終的にリナロールに到達します。

その過程で化学反応を起こすために熱を加えるだけでなく、塩酸を使ったり酢酸ナトリウムと呼ばれる物質を使ったりします。

 

塩酸も工業的に作られたものですので、仮にβ-ピネンを天然から抽出したものであったとしても、気分的には出来上がったリナロールを天然由来と呼ぶのには抵抗がありますよね。

 

そもそも、私が科学者だったとしても、天然由来とは言い張りません。

 

他にもα-ピネンから合成することも可能ですが、やはり人の手が加わることで物質を変化させてしまうならば、例え塩酸や酢酸ナトリウムなどを使用していなかったとしても天然由来とは言えません。

あくまでも天然物が原料となっているという表現が正しいでしょう。

 

 

まとめ

 

上記の2つの条件は必須であると坂本は考えております。

植物の樹肌や幹や葉に含まれている成分をとにかく変化させないように取り出して瓶詰めを行って初めて天然由来100%の精油(エッセンシャルオイル)と胸を張って言えます。

 

なお、植物が植物の体内で成分を作り出すのはOKです。人間の合成とは異なり、水と日光を原料に様々な物質を作りだしています。

その過程の中で、いつ抽出するかによって成分の割合が変わってきますし、当然香りも変わってきます。

きっと、クロモジさんにもリナロールがとっても多い季節もあれば、リナロールを大量に作り出せない季節もあるでしょう。

季節だけではなく土壌の成分にも依るかもしれませんね。

 

 

 

実験室へ

 

とは言え、いずれアロマセレクトの工場にも実験室みたいなのを作れるといいなぁと思っています。

これはあくまでも完全に興味本位です。

成分の分析に基づいたブレンドもしてみたいですし、一つの成分のみを取り出して、それをもとに別の物質を合成するなんてこともしてみたいです。

 

ちょっとした精油取り出し風景

ちょっとした精油取り出し風景

 

 

 

しかし問題が発生!

 

実験という側面から考えると、一つの成分を取り出すことが非常に難しいのが精油成分の特徴です。

通常は気化する温度の違いを利用して成分を分離する方法が一般的なのですが、例えば沸点なんかも実験的にもかなり近い物質が多く含まれているのです。

実際に研究者の人たちにも、ちょっとその話題を相談してみたことはありますが、「分離するのは難しいなぁ」という感想が多かったです。

本気でやればできなくはないのでしょうけど・・・。

実のところ坂本は実験が下手くそなので、今更ながらですが実験スキルを上達したい!という気持ちもあります。

 

自然と科学の知の融合を目指して今後も頑張りたいと思う2017年1月でした。

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