アロマセレクト ブログ
西日本を中心に寒波の報道が多くなされたここ1,2週間ですが、皆さま大丈夫だったでしょうか?
アロマセレクトの富山県の上市町(平野部分)は、雪が夜のうちに降ることはあるものの、日中には融けてしまうような日々です。
ちょっと多めに降ったなと思っても気温が高いせいか、やはり日中にはほぼ水と化していることが多いです。
雪に困ることはあるものの、少なすぎるのも心配になってしまいます。
小学校や中学校の頃は12月は毎年、積もっててカマクラを作ったり(正確には大人に作ってもらったり?)してたよなぁなんて記憶もあります。
そして、この雪が、雪解け水が、寒気が、富山の精油(エッセンシャルオイル)を育む要因の一つなんだよなぁと思うと感慨深いものがあります。
さて、水って色んな意味で重要なんですよね。
水があって生命が生まれると言われたり、美味しい食べ物を作るためには綺麗な水が必要と言われたり、工業的にも様々な製品を作るときにも綺麗な水が必要とされたり。
上述の通り精油のもととなる樹木も育まれますし、精油を抽出する際にも綺麗な水が必要になってきます。
水の質と量は様々な産業を左右します。
工業地帯と呼ばれて、工場が多く並ぶ地域は水が豊富にある場所が多いですね。
富山含めた北陸地方も工場がありますね。
今日は精油にとって、その生みの親的存在の一つである水について述べてみたいと思います。
水の種類
さて、水にも様々な区分けがされています。
もっともよく聞くのは硬水(こうすい)、軟水(なんすい)と呼ばれる種類分けですね。
それぞれ特徴があります。
まずは軟水からお話しましょう。
日本の水はほぼほぼ軟水です。
そのため、日本在住の方々は、料理やお風呂で日々使用しているので肌感覚で分かることも多いと思います。
- 石鹸の泡立ちが良い
- 味に癖がない(というよりも軟水に味覚が慣れているだけかもしれませんが・・・)
- 水垢がつきにくい
もっぱら、こんな感じです。
石鹸の泡立ちが良いというのは中学校か高校の理科の授業で習った記憶があります。
日本のお水は泡立ちがいいんだよーと。
お風呂で石鹸の泡立ちが悪いなぁということはほとんどないと思います。
よっぽど数日間に渡ってお風呂に入っていなくて、油分が多い場合やそもそも石鹸の量が少ない時は泡立ちが悪くなることはありますが、そうでなければ大丈夫ですよね。
一方で硬水は、主にヨーロッパの水たちです。
ミネラルウォーターという形でペットボトルの水が多く日本に輸入されていますね。
硬水の特徴は軟水の反対です。
- 石鹸の泡立ちが悪い
- 味に癖がある?
- ちょっと腸に刺激もある
一般的にお米を炊くのは軟水が良いと言われています。
味がちょっとある一方で、腸に刺激があって下痢につながたりするので、赤ちゃんに飲ませるような場合は控えるのが良いと言われています(ミルクを作ったり)。
様々な性質の違いがありますが、飲み水としてはヨーロッパのお水も人気がありますね。
精油の抽出に硬水を使ったらどうなるのでしょうかね?試したことはありませんが、何かしら質感に違いは出てくることもあるのかもしれませんね。
性質の違いの由来
この性質の違いはいわゆるミネラルに由来しています。
ミネラル・・・mineral
もともとは鉱物、無機物という意味です。
さらに一般的に言うと、金属が無機物と呼ばれることが多いです。
なんとなく手塚漫画の火の鳥で言うと、生命体に近いものが有機物、そうでないものが無機物と言った感じです。
何とか編で、有機物を含む人間は別の形に見えるけど、無機物はそのままの形で見ることができるような体質になってしまった人がいたかと思います。
さて、水で言うところのミネラルはもっぱらマグネシウムとカルシウムです。
カルシウムというと骨のイメージがありますが、元素としては金属に分類されます。
マグネシウムも金属です。
これらが多く含まれているものが硬水、少ないものが軟水です。
ミネラル分を補おうとするならばヨーロッパの硬水がおススメです。
金属を摂取するの?と思われる方もいますが、鉄分も金属ですが、体に必須の物質ですね。
体のあちこちで機能を保つためにも金属≒ミネラルは必要になってきます。
マグネシウムが不足すると
この辺になってくると栄養学になってくるような気もします。
あまり詳しくはないのですが、豆腐にはマグネシウムが含まれているというのはよく聞きますね。
カリウムが多いですが、ヒジキにもある程度含まれていたかと思います。
マグネシウムが不足すると、疲労を感じやすくなったり、体がだるくなったりすると言われています。
詳しくはあまり知らないので、ご存知の方がいらっしゃったらぜひコメント投稿などで教えてください。
カルシウムが不足すると・・・これはもうあまり解説する必要もないほど有名ですね。
その知識が間違ってるかもしれませんが・・・。
イライラしたり、骨が弱くなったり、様々な不都合が生じますね。
中学校や高校時代はイライラしている人がいたら「カルシウムをとってこい」なんて言葉が飛び交うこともありました。
軟水で抽出
精油は上述の通り軟水を使って抽出しています。
基本的には精油にカリウムやカルシウムが多く溶け込むことはないので、そこまで左右されることは少ないように思います。
それよりは、樹木が成長する際にどのような精油成分をどれくらいの割合で作るかということを左右することが多そうです。
地域による植生の違いの一つに水の栄養分の違いは確実にあることでしょう。
軟水とひとくくりにしていますが、日本国内でも正確には水に含まれる栄養分は異なるかと思います。
なお、精油抽出に地下水を使用しているというのはなかなかのポイントです。
水道水では消毒用の塩素が多かれ少なかれ入っています。
品質保持のために人工的にいれていて、消毒という効果はありますが、多量に摂取すると当然体にも影響を与えます。
(世界で初めて使用された毒ガスは塩素ガスと言われています。)
もちろん、水道水を使ったことって抽出したからと言って体に影響があるほどではありませんので(そもそも飲んでますから)、不安になる必要はありません。
非科学的ですが、気分的にね・・・綺麗な地下水でモチベーションも上がっています。
名水に選ばれている上市町の穴の谷の霊水がすぐ近くに湧いているので、多分同じ水脈なんじゃないかなぁと期待しています。さてさて、実際はどうでしょうね?
あ、マグネシウムやカルシウムが入っていると泡立ちが悪くなる理由を話し忘れましたが、その辺はまたいずれ。
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