アロマセレクト ブログ

取り扱い注意は精油だけじゃありません
更新日 2017/9/15(金)
ビーカー?

ビーカー?

 

いきなりですが、こちら何でしょう?

写真のタイトルにビーカー?と書いておりますが、こちらはいわゆる計量カップです。

台所コーナーに行くと販売されていますね。

一方、ビーカーと言うと、思い浮かぶのはこちらでしょうか。

 

ガラスビーカーと古野知晴さん

ガラスビーカーと古野知晴さん

 

 

ビーカーはアロマセレクトでもしばしば使用します。

およその液量を知りたいとき、あるいは一時的な精油(エッセンシャルオイル)の保管などにも使用します。

このビーカーはガラスで出来ています。

ガラス製のビーカーは重宝します。

 

 

 

ガラスビーカーのメリットとデメリット

 

そんな重宝するビーカーにはメリットもあればデメリットもあります。

まずはデメリットから。

 

デメリットは、割れてしまうこと、割れると危険なこと、が分かりやすいですよね。

実際にガラスコップを割れた経験を持っている方は多いと思います(割ったことのない人はいますかね?)。

余談ですが、割れないコップなんてものは売られていますね。

正確に言うと強化ガラスですが、実際には割れます。

我が家でも海外の強化ガラスを使用したコップを使用していますが、内部に傷がたまってたまってたまって、最後にちょっとした衝撃で粉々に割れてしまいました。

(台所でコップを置いたら粉々に・・・。)

びっくりして、インターネットで調べてみましたが、同じような経験を持っている方も多くいるそうです。

ヨーロッパ製のものを使用していましたが、日本では割れるときの安全性に考慮して、製造を控えているそうですね。

とは言え、我が家でもまだ使用を続けていますが、なるべく子供たちへの使用は控えています。

 

工場で使用しているビーカーは、通常のガラス製品ですので、床に落として割ってしまったことは何度かあります。

他にもデメリットとして、重量があることも挙げられます。

重量感がある方が好き!という方もいらっしゃるでしょうし、軽すぎたら扇風機の風で飛ばされてしまうということもあるかもしれませんが、一般的な実験器具として考えるとデメリットになります。

 

 

一方のメリットって何でしょうか?

 

透明できれいなこと? いやいや、見た目が綺麗とかそんなことを実験器具には求めてますかね?(汚れているのは言語道断! ガラス云々の問題ではありません。)

 

このメリットは、ビーカーの代わりに冒頭の写真の計量カップを使ってみるとわかりやすいです。

あの軽量カップはもともとは透明だったのです。

 

工場見学にお越しいただく、お客様にスプレーづくり等で精油や精製水、あるいは無水エタノールを使ってもらいますが、それらを測り取る際には危険なガラスではなく、割れないプラスチックを使用した方が安全だろーなーと思ってしまったのです。

 

精油は特に計量することはありません。小瓶からの一滴が約0.05mlですので、滴数で分量を測ります。

一方でスプレーを作るとき(アロマセレクト・岩瀬嬢によるちょっと手の込んだデオドラントスプレーの作り方はこちら「精油で手作りデオドラントスプレー♪」)、エタノールや精製水を数ml~数十mlほど計量します。

そんな時にビーカーではなく、軽量カップを使ってみようとしたのです。

水は普段から台所で使用しているので、問題はありません。

 

ところが、問題はこちら。

 

無水エタノール

無水エタノールと古野知晴さん

 

念のため、問題なのは古野知晴さんではなく、無水エタノールの方です。

エタノールの純度99.5%の無水エタノールを軽量カップで採取したのち、そのまま放置していたところ、冒頭の写真のようにカップが溶けてしまったのでした。

 

 

ビーカー?

計量カップ

 

白い粉あるいは塩が付着しているようにも見えますが、正真正銘、軽量カップが溶けてしまった状態です。

 

つまり、ガラスには、精油を入れようが無水エタノールを入れようが溶けない!という大きなメリットがあるのです。

 

 

 

 

計量カップの材質を調べてみた

 

計量カップはプラスチック、プラスチックと言っていますが、プラスチックにも様々あります。

具体的にはどんな材質なのでしょうか。底面にうっすらと書かれています。

 

計量カップの底面

計量カップの底面

 

アクリル樹脂でできているそうです。

アクリルはよく聞く材質ですよね。

ガラス板の代わりに使われることが多い印象です。

その透明性が特徴だと思っています。

 

アクリル樹脂はこんな構造をしています。

 

 

ポリメタクリル酸メチル樹脂

ポリメタクリル酸メチル樹脂

 

「n」というのは、この物質が右にも左にも延々と続いてますよーという意味です。

同じものを延々と何万個も書くのが大変なので、ある構造を何回も繰り返す場合は上記のように表現します。

 

なんとなく見ればわかるように、これも有機物です。

エステルという特徴をもった有機物です。

エステル類は精油にもいくつか含まれています。

アロマセレクトのミズメザクラに含まれるサリチル酸メチルはエステルに分類される有機物です。

 

エステルという物質は美味しそうな芳香を持っているものも多く、子供の好きなお菓子で特にフルーツ類の香りのするものに使われていることが多いです。

例えば、銀杏の香りの主成分である臭い酪酸(らくさん)という物質があります。これにエタノールをくっつけると酪酸エチルというエステルに変わります。

酪酸エチルはバナナのような香りになります。

全てのエステルが良い香りというわけではありませんが、巷では、お菓子や香料に頻繁に利用されています。

精油とエタノールが溶けあうように、有機物同士で溶け合うものも多くあります。

(エタノールも有機物です。)

 

ということで、どうやらアクリル樹脂は無水エタノールには溶けてしまうようです。

恐らく精油にも溶けてしまうことでしょう。

 

 

 

大丈夫なものもある?

 

精油を保存する容器にも注意を払う必要があります。

ガラスの遮光瓶を使って保存しています。

光に反応してしまわないように遮光性のものを使用していますが、溶けないようにするためにガラスを使用しているというのが大きな理由です。

 

とは言え、全ての有機ボトルが精油に溶けてしまうわけではありません。

経験上、ペットボトルに長期間(2014年11月から現在2017年9月まで)に渡って精油を入れてみていますが、特に問題はなさそうです。

安全性のことを考えると、業者さんと相談したうえでペットボトル保管も今後あるかもしれませんね。

 

 

 

 

ガラスだって溶けることはある!

 

さて、ここからは精油との関連性は薄くなりますが、ガラスが溶けないものだ!と認識を持たせてしまってはよろしくないので、述べさせていただきます。

ガラスを溶かすものは存在します。

しかも、身近な物質です。

濃度の高い水酸化ナトリウムはガラスを溶かします。

水酸化ナトリウムは使用も要注意です。

余談ですが、いわゆるアルカリ性の液体ですが、アルカリ性はタンパク質も溶かします。

目に入れてしまうと失明してしまいます。洗剤など身の回りには多くのアルカリ性の液体が存在しています。

使用するときには要注意です。

 

もちろん、精油の使用も要注意ですよ。

精油を目に入れないよう、火に近づけないよう、飲まないように、安全に楽しく使いましょう。

 

タテヤマスギ

タテヤマスギ精油

 

 

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