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有機物のお話し(2)ペットボトル
更新日 2017/10/30(月)

前回、有機物のお話し(1)から時間が空いてしまいました。
第一回目は有機ELについてお話しさせていただきました。

 

有機物のお話し(1)発光分子

 

さて、その時に予告しました通り本日はペットボトルについてお話しします。

そもそも精油(エッセンシャルオイル)が有機物ということで、有機物つながりで応用編をお伝えしているわけですが、ペットボトルは通称PET。何の略かは知ってる方も多いかと思います。

ポリエチレンテレフタレートの略です。

 

ペットボトル

ペットボトル

 

申し上げるまでもありませんが、中身の液体ではなく容器がペットボトルです。

見た目に透明で弾力があり、飲料水の保存によく使われますね。

 

さて、得意の構造式に登場してもらいましょう。

 

PET

PET

 

難しいような、難しくないような・・・。

nというのはこの構造が延々と続いているということです。

 

ポリエチレンテレフタレートという名前から想像するに、エチレンやらテレフタなんとかが含まれているのではないか?

そう思った、あなた、鋭いです。

 

PET

PET

 

赤丸の部分がエチレンの名残です。

そして青丸部分がテレフタル酸という物質の名残です。

 

エチレンもテレフタル酸もどちらも有機物です。(そういう意味では精油と同じカテゴリーです)

大かっこの中はエチレン由来のエチレングリコールとテレフタル酸がくっついてエステルという分類の有機物になっています。

 

エステルについては以前に解説させていただきました。

一般的には、フルーティな香りが特徴で、お菓子のメロンの香りやバナナの香りとして利用されることが多い物質です。

臭いものもあります。

このエステルと言われる物質が、無数に連なったときに「ポリ」という接頭語がつきます。

 

エチレンが無数に連なった時の名称はポリエチレンです。

せっかくなのでエチレンさんにも登場していただきましょう。

 

 

エチレン

エチレン

 

 

こんな感じです。二重線一つ書くだけです。

これではかえってイメージが湧きません。

 

エチレン

エチレン

 

これで、いかがでしょうか?

これがエチレンです。

なお、エチレンというとすごく身近な雰囲気が出ていますが、国際的なルールIUPAC(アイユーパック)という体系だった命名法ではエテンと呼ばれます。

 

クロモジ精油の主成分であるリナロールをIUPAC命名法で名づけると、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オールになります。

リナロールの方がありがたいですね・・・。

なお、

リモネン → 1-メチル-4-(1-メチルエテニル)-1-シクロヘキセン

です。

IUPACの命名法を覚えれば、自身でも名前が分かりますし、そうでなくともIUPAC名と精油名を検索してみると、表示してくれるかもしれませんね。

ぜひ試してみてください。

精油が違って見えてきます。

もっとも私はしません・・・ありがたみが減ってしまいますので。

 

そして話は戻ってエチレンがいっぱいくっついて「ポリ」になった状態であるポリエチレンはこんな感じです。

 

ポリエチレン

ポリエチレン

 

エチレンでC同士をくっつけていた二重の手の一本が外れて外側に広がりました。

この構造が延々と続いているのがポリエチレンです。

 

 

 

 

PETの特徴

 

ペットボトルは工場見学会にお越しいただいた皆様にお持ちいただき、芳香蒸留水をお持ち帰りいただくことがあります。

一般的にペットボトルは有機物の保存には向かないと言われています。

エタノールを入れると溶けてしまいます(はず!試してないので試してみます)。

精油の保管には遮光瓶を使用していますが、試しに精油を数ml入れて保管しているペットボトルが工場にあります。

実はかれこれ2年ほど経過していますが、特に変化はないような気がします・・・。

(写真を撮り忘れてしまったので、次回、掲載します。あるいはこちらのブログで更新します。)

 

容器の洗浄あるいはアロマスプレーを作成するために無水エタノールを購入していますが、その容器はPE、つまり上記のポリエチレンです。

 

ペットボトルは透明で飲料の中が綺麗に見えるというのも特徴です。プラスチック系の容器の場合、色が必ずしも透明ではありません。

ポリエチレンは白が基本色です。

一方でPETが透明と言っても、透明度が高いわけではありません。

その他の様々な要素もありますが、例えば窓の代わりに使うものはPETではなくアクリルが多いですよね。

アクリルは分厚くても反対側が透明に見えますがPETではそうはいきません。

 

 

 

 

PETの利用方法

 

PETは、冒頭の通り飲料ボトルに使用されることが多いですが、そのほかにも使われているものがあります。

PETボトルのリサイクル先を思い浮かべてみると良いでしょう。

洋服としてリサイクルされますよね。

ということで検索してみたところ、自分の知識の無さにびっくりしてしまいました。

 

PETボトルリサイクル推進協議会

 

スーツなどの繊維品だけではありませんでした。

モップやバックの他、名刺や滑り止め、その他非常に多くの製品に様変わりしています。

 

PETボトルには様々な使い道があるのですね。

しかしながら、PETボトルから再びPETボトルにリサイクルされるという循環はあまり聞きません。

これができるようになると、PETボトルの利便性はさらに高まることでしょう。

 

当面は、芳香蒸留水の持ち運び等に使わせてもらいたいと思います。

 

次回は、最近参加したイベントに関して述べさせていただきます。

ちょっと前になりますが、いやしの祭典 in Toyama にさる9月23日に参加してきましたので、報告したいと思います。

 

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