アロマセレクト ブログ

精油の安全性について
更新日 2018/3/2(金)

こんにちは。

坂本です。

今年度の雪は富山もものすごかったです。

工場あるいは坂本の自宅のある富山県上市町もご多分に漏れず、背丈程度までは積もりました。

せっかくなのでスキを見て数十年ぶりにカマクラなるものも作ってしまいました。

こんな寒さも含めて樹木はたくましく成長しているのだろうなぁと山を眺めてしまう自分に気付いた次第です。

この寒さも香り豊かな精油につながっているのか・・・云々。

そして3月を迎え、春の足音が近づいているのが聞こえますか?

坂本は春の香りが近づいているのを感じています。

で、春の香りって何でしょうね?

 

さて、本日のお話しは成分分析に関する「思うこと」です。

アロマセレクトでも精油の成分を分析したりしていますが、どうも成分分析と安全性が結び付けられているということが気になっています。

 

 

 

成分分析は情報開示

 

成分分析した結果、例えばクロモジ精油はこんな成分が含まれていることが分かります。

 

リナロール

1,8-シネオール

α-ピネン

リモネン

etc

 

クロモジ精油成分表

クロモジ精油成分表

 

ほんの数%含まれているであろうものを合算していくと20個以上の成分になります。

 

精油の世界に携わっていると、時折、「成分を分析しているから安全だ」という声を聞くことがあります。

これは、実際に精油を取り扱う上では若干危険な考え方だと思っています。

 

成分の分析をしてどんな成分が含まれているかを伝えることは、あくまでも情報開示をしているだけであり、安全を保証するものではないということです。

 

リナロールは安全、1,8-シネオールは安全等々考えてしまいがちですが(坂本も油断するとそんな感覚に陥ってしまいます)、あくまでも使用量をベースに考えることが安全性を測る上での重要なポイントです。

例えば劇物と言われる多くのものが使用量によっては薬効を示します。

鎮痛剤として使用されるアセチルサリチル酸という物質は、摂取量によって致死性があります。

俗に恐ろしいといわれる青酸カリの100倍重量ほどが致死量です。

なお、青酸カリは毒のイメージが強いですが、工業分野では様々な用途で使われています。

 

話は戻りますが、安全かどうかは使用方法にも左右されます。

香りを嗅ぐだけなのか、体に塗るのか、あるいは経口するのか、ということでも変わってきます。

 

 

 

危険な香り

 

本当は、この成分は香りをかぐだけで有害だから、避けた方が良い、という情報を持ち合わせていれば良いのですが、残念ながらそのレベルには至っていません。

分かりやすい例で言えば、嗅覚からの取り込みでも有害なものだと

 

・刺激臭のするアンモニア

・目や皮膚にも刺激のある硫化水素(一般に言われる硫黄(いおう)の香り。硫黄自体は無臭です)

 

などが挙げられます。

もしもこれらが含まれているとしたら、有害だと言えますし、販売をしない方が良いかと思います。

 

非常に科学的でない言い方に聞こえるかもしれませんが、嫌な香りがするというのは有害であることの指標になります。

 

刺激臭、臭い香りと感じるのは生体による拒否反応とも言えます。

つまり、経験則というのは非常に重要だと言えます。

 

経験的に嫌な香りというのは、実際に有害な香りである可能性があります。

 

なお、厄介なこととして、一酸化炭素のように無臭だけれども有害な物質もあるということです。

こうなってくると有害物質であるということが分かったうえで、その成分が含まれているかどうかを調べる必要が出てきます。

 

 

精油は危険という認識

 

そもそも論になりますが、個人的には安全な精油というのはちょっと語弊があると思っています。

基本的にはほとんどの精油成分が危険という認識が正しいのではないでしょうか。

お酒をたくさん飲むと体に良くないですが、精油を体内にとりこんで良い量はお酒に比べてはるかに少ないです。

お酢は酢酸という物質を5%ほど含んでいますが、5%に薄めた精油を飲料にするのは直感的にも危険だと分かります。

 

世の中で薄めて食べられているモノの多くよりも、精油は危険度が高いと言えるでしょう。

 

 

 

正しく使おう

 

良い香りであれば、体に悪影響を与える可能性は低いと思います。

また、精油成分の多くは実は食べ物の香料としても利用される物質です。

冒頭で記載したように、要は取り入れる量を間違えないようにしましょう!ということです。

 

 

 

工場が一つの指標

 

恐らく工場で生産している私が、世間的に比較するとかなりの高濃度で嗅覚から摂取していると思われます。

今のところ、アロマセレクトの精油について成分分析で判明している成分について嗅覚からの摂取しても大丈夫?という物質は検出されていません。

もちろん同定できていない成分もありますが。

精油として含まれる成分であれば、恐らく多くのものが既知の物質だと思われます。

しっかりと成分を分析した上で、それぞれの成分の性質を製造者、使用者が知ってこそ安全性担保につながるのではないかと思います。

 

もっとも、皆さんの100倍くらいの量を吸い込んでいる坂本が体調不良につながった事例は今のところ無いというのも安全性の指標の一つになるかもしれませんね・・・。

(冒頭の通り経験則は重要!)

 

 

本日は、ちょっとばかり脅すような書き方をしてしまったかもしれませんが、精油の安全性ってどういうこと?というのをしっかり認識した方が楽しく使えるのではないかと思っております。

 

今晩はスギの香りに癒されながら過ごしたいと思います。

 

※タテヤマスギには柑橘系の特徴成分であるリモネンが含まれていますよ~。

タテヤマスギ精油5ml

 

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