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精油抽出はここから始まる。クロモジ伐採のご紹介
更新日 2016/3/8(火)

アロマセレクトでは精油の原料として、上市の間伐材を主として利用していますが、今回はクロモジの伐採について紹介したいと思います。

まずはこちらをどうぞ。

 

 

クロモジは非常に生命力が強く、スギの生育を促進するために下草刈りとして刈られることの多い樹木です。

低木の広葉樹で、よく目にするのはせいぜい2~3メートルほどの身長です。もっと低いものもあります。

 

<基本情報>

種類:落葉広葉低木

分類:クスノキ科クロモジ属

学名:Lindera umbellata

 

薄黄色の花が3~4月頃に開花します。漢字で記載すると黒文字です。

若い枝は緑色の様相を呈しますが、時間経過とともに黒色の斑点のような模様が現れます。その模様が黒色の文字のように見えることから黒文字と呼ばれています。

 

本州、四国、九州と広く分布していますが、クロモジ精油の香りを嗅ぐとわかるように、枝を軽く削ると非常に爽やかな香りがします。(枝の樹皮に精油が含まれています。)

 

上記のように繁殖力も強い一方で精油の収量は非常に少なく、1㎏の枝葉から約1mlの精油が抽出されます。

 

クロモジは高級爪楊枝として古くから使われていました。

今でもお茶屋さんに行くとクロモジの爪楊枝が販売されています。

殺菌効果が知られているため、お茶菓子を食べ終わってから歯の掃除として有用だったようです。先人は経験的にそういう作用を知っていたのですね。

 

アロマセレクトでは上市に広がる山々、森林からクロモジを採取しています。立山山麓森林組合の方にお願いして採取してもらうのですが、これがですね、なかなかに神業なのです。

 

映像を見ると簡単に採取しているように見えるでしょう。ところが実際にやっているとそうは問屋が卸しません。坂本も実際にクロモジ採取を体験するために山に入ってみたことがありますが・・・

 

まず普段見慣れたはずのクロモジがすぐには分からない。「あ、これかな」とも思うのですが、どうも周囲に似たような樹木があるのでちょっと自信がありません・・・。

そこでどうするかと言うと、坂本は樹皮を爪で少々削ります。そうです、香りで最終判断をしているのです。樹木のプロである森林組合の方は借りなれているせいか香りをいちいち確認しなくても刈り取ることができます。

さらに、作業も坂本は一本一本の刈り取りに時間がかかります。恐らく映像の10倍くらいはかかってしまいます。映像のお父様は2本目や3本目なんかあっという間に伐採していますが、そんな簡単ではないのです。

そして根本的にこんな奥深くで作業はできません。もっと足場のよいお上品に生育している細い細いクロモジしか採取して持ち運べません。

坂本の場合、2時間ほどかけてやっと10キロ弱の下草刈りが終わりました。

・・・全然下草刈りにはなっていませんね。刈り取りスピードの10倍くらいのスピードでクロモジが生育してしまいます。これでは森林保全にはつながりません。

やはりそちらの方はプロにお任せするのが良いでしょう。

 

クロモジ

クロモジ

森林組合の管理職の方とお話したところ、この映像のお父様は「刈り取り技術は日本で3本の指に入るんじゃないか」とのこと。これ、まんざらではありません。抽出作業を工場で行うにあたり、本当に使いやすい太さ、長さで刈ってきてくれます。さらに重量計測もしやすいようにとても綺麗に束ねて持ってきてくれます。

 

クロモジ精油の抽出の初期工程はここから始まるのです。

Hさん、これからもよろしくお願いいたします。

 

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