アロマセレクト ブログ

精油抽出 ~まさに抽出工程~
更新日 2016/3/22(火)

前回までのまとめ

 

さて、これまで精油抽出の工程を2回記しました。

 

精油抽出はここから始まる。クロモジ伐採のご紹介
http://aroma-select.jp/blog/648

クロモジを山から伐採する作業を紹介しました。

 

精油抽出 ~枝葉処理~
http://aroma-select.jp/blog/656

伐採してきた枝葉を粉砕する作業を紹介しました。

 

 

ここまでの作業で、粉砕した枝葉を銀色の釜のような容器に約10kg集めてこのようになりました。

 

クロモジ枝葉

クロモジ枝葉

 

ここまでで、いよいよ前処理は終わり、今回からついに抽出機の出番です。

 

抽出開始

抽出機

抽出機

こちらの抽出機が工場には2台あります。

 

先ほどの枝葉と抽出機を使用して、精油が出来上がるまでの約2時間を約1分半にまとめてみました。
どうぞ。

 

 

少しばかり動画の補足説明をさせていただきます。

 

抽出機の底部にはあらかじめ上市町の地下水を約30リットル入れておきます。
その水の上部に枝葉を詰めた釜を入れて、抽出機のフタを閉めます。
電源を入れることで内部の水が100℃まで熱せられます。

 

熱せられた水蒸気とともに、枝葉から気化した精油が抽出機の先端から出てきます。
気化した精油と水蒸気を機械内部を巡る地下水で冷やしているため、液体として抽出されます。
どうやって冷やしているかというと、いわゆるリービッヒ冷却器というものが抽出機に組み込まれています。

原理はこちら

 

中学校の理科で習いましたが、多くの大人の方々は記憶から抹消されているかもしれませんね。
私もかれこれ25年ほど前は、これが何の役に立つのだろうかと思っていましたが、こうやって役に立っているのです。

 

内部の水が100℃になり、容器内が水蒸気で満たされ精油が気化し始めるまで、電源オンから約1時間かかります。
精油の抽出が始まってから終了まで約1時間ほど。

 

フラスコのような容器の中で液体が上下に分離しているのはわかりますか?

分離している上澄み部分が精油です。

下の部分の大量にある方が芳香蒸留水と呼ばれます。

もともと抽出機に溜めておいた上市の地下水ですが、蒸留することで香り成分が少し溶け込み、アロマの香り豊かな水になりました。

 

芳香蒸留水も今後、商品化できればと思っています。

 

さて、この上澄み部分の精油は、クロモジの場合、約10キロの枝葉から約10mlほどの量になります。

 

抽出手法について

 

このような抽出方法を水蒸気蒸留法と言います。
精油の抽出方法は他にも

 

圧搾法
溶剤抽出法

 

といったものがあります。
水蒸気蒸留法は、蒸留する成分(いわゆる精油)を壊すことなくそのまま取り出すことができるのが特徴です。
古典的ながら非常に優れた抽出方法と言えるでしょう。

また、水蒸気蒸留によって得られた精油は爽やかな香りであることも特徴です。
もちろん精油によっては水蒸気蒸留では抽出できず、圧搾法や溶剤抽出法といった別の方法を使用しないといけないものもありますが、水蒸気蒸留がもっともメジャーな手法ではないでしょうか。

 

貴重な貴重な精油ですが、天然が調合した抜群の香りを皆様にお届けできればと思っています。

Pocket

Top