アロマセレクト ブログ

精油抽出 ~ろ過工程~
更新日 2016/4/7(木)

本日の富山県は雨。少し肌寒いのが心地良く感じる今日この頃です。

さて、とびとびに紹介している精油の抽出ですが、前回までで無事に抽出が終わりました。

今回は抽出機から取り出した精油をろ過する工程について説明したいと思います。

前回までのまとめ

 

精油抽出はここから始まる。クロモジ伐採のご紹介
http://aroma-select.jp/blog/648

クロモジを山から伐採する作業を紹介しました。

 

精油抽出 ~枝葉処理~
http://aroma-select.jp/blog/656

伐採してきた枝葉を粉砕する作業を紹介しました。

 

精油抽出 ~まさに抽出工程~
http://aroma-select.jp/blog/683

抽出機から精油と水が出てきました。

 

前回までの作業により、このような状態で精油を取り出すことができました。

 

精油

精油抽出

 

何度か紹介した画像ですね。

2層に分かれているのが分かります。

上にあるのが精油成分です。(この写真はクロモジ精油です)

少し泡が見えるのは、抽出中で上から精油と水の混合物がポタポタと落ちてきているからです。

下層が水です。ただの水ではありません。香り成分が溶け込んでいる芳香蒸留水と呼ばれる水です。

蒸留をストップした後、しばらく放置すると気泡も無くなり精油の層と水層に綺麗に分かれます。

ですので、精油だけ取り出すのは簡単です。精油だけをすくってもいいです。

 

アロマセレクトでは分液漏斗というものを使用しております。

写真の下の方にコックが付いているのがお判りでしょうか?

蛇口だと思っていただければOKです。蛇口をひねることで下の方から水分が流れ出ていきます。

水だけ出し終わったところで蛇口を止めれば、ガラス容器の中に精油のみが残ります。

 

精油だけを取り出したのがこちらです。

 

クロモジ精油

クロモジ精油

 

数回の抽出を経て、精油が約55ml抽出できました。

上の方だけ黄色く見えるのはガラスの反射のせいです。角度によって見えたり見えなかったりですので気にしないでください。

それよりも気にすべきは底面部分です。

うっすらと粒粒があるのが分かりますでしょうか。

これは水です。完全に水と分離したつもりでも、少しばかり水が残っていたのです。

その水が底面に沈んでいます。

それだけではありません。

精油は水に溶けます。(少しですが)

 

 

面倒くさがり屋さんでも使える精油術 Vol.2 ~お風呂に精油~
http://aroma-select.jp/blog/673

 

 

こちらのブログで紹介したように、精油は水にまったく溶けないわけではなく溶けにくいだけなのです。
逆に言うと精油の中に水が溶け込んでいるはずです。

 

そこで脱水剤をこの精油の中に入れて水を取り除きます。
脱水材に水が吸着するとサラサラだった脱水剤が固くなります。
念のために1晩以上は脱水剤を入れた状態にしておきます。

翌日に脱水剤にサラサラした部分が残っていれば脱水完了と判断します。
すべての脱水剤が固まっていれば、脱水不十分と判断して追加で脱水剤を投入します。

 

最終的に脱水完了となった時点で、脱水剤や不純物を取り除くためにろ過をします。

 

ろ過作業

ろ過作業

 

手にした瓶の中に白いお塩のようなものが見えますね。こちらが脱水剤です。

ろ紙で脱水剤や不純物を取り除いて後に瓶に遮光瓶に保管するのです。

こうして出来上がった精油を瓶詰して、皆さまのお手元に届くようにしております。

長々と精油の製造工程を説明させていただきましたが、改めて瓶詰作業なども紹介させていただければと思っています。

 

他にも試験抽出をして成功したもの、あるいは失敗したものも多々あります。
今回紹介した脱水剤についても語りたいことがあります。(脱水剤には数種類ありますが、何故、現在使用している脱水剤を選んだのか等)

 

これらの話も含めて現場から情報を発信していきたいと考えています。

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