アロマセレクト ブログ

匂い判別のメカニズム ~精油の香り~
更新日 2016/4/19(火)

坂本です。

化学出身ということもあり、どちらかというと専門的な記載については化学的アプローチがもっぱらでした。

ところで、この4月から仲間が加わりまして、別業務に従事しているのですが、彼はなんと大学時代に神経科学を専門として研究しており、その中で題記のような通り匂いを判別する脳内のメカニズムのようなことを調査していたようです。

 

脳

 

ということで、大学院時の卒業論文(いわゆる修士論文)をお借りしましたが、まだまだ内容がよくわかりません。

しっかりと読み込んで坂本なりに解説していければなと思っております。

ちなみに、「彼」の名前は中(ナカ) 雄樹(ユウキ)くん。(名前を出してもOKと了承いただきました。)

思わぬところで、心強い専門家が仲間になりました。

なお、修士論文タイトルは微小脳における匂いの脳内表現の時空間コーディングに関する研究です。

 

中氏の論文

中氏の論文

 

はい、さっぱりですね。

全てを理解してからブログに書くとしても、恐らく全てを一度に伝えるのは難しく、何回かに渡ってお伝えすることになるでしょう。

それならば、せっかくなので勝手ながら私と同じペースで読者の皆さんにも学んでもらおうかなと思っております。

 

ということで、さっそくページを開いてみましょう。

いきなり興味深い記載が現れました。

 

嗅覚系は、ナメクジなどの軟体動物から昆虫まで含めた無脊椎動物、さらに、哺乳類を始めとする脊椎動物に至るまでの、ほとんど全ての動物に備わっていると言っても過言ではない。

 

とのことです。

つまるところ、ほぼ全ての動物が匂いを感じているということですね。

お魚はどうなんでしょうね?

生きていく上でも嗅覚は非常に重要な役割を果たしています。

私が学んできた範囲では、嗅覚は原始的な感覚と言われ、感情を直接左右するというところです。

この香りがいいな、好きだな、といった具合に香りを嗅いだ瞬間に、理屈抜きで感情を左右するというところです。

中くんの論文はもう一歩踏み込んでいます。

嗅覚は行動と直接結びついていると記されています。

 

嗅覚は<中略>固体が生存していくために極めて重要な意味を持っている。

<中略>

例えば、餌の匂いがすればそれに近づいたり、有害な物質や敵の匂いからは遠ざかる、といった具合にである。

 

精油の香りを嗅いだ時、坂本は「いい香りだな」と直感的に感じますが、樹木は自分たちの体を外敵から守るために精油成分を放っているということも一説として聞いたことがあります。

精油が非常に濃い香りであることは、まさに樹木にとって生存していくために重要な意味を持っているということですね。

 

また、今では坂本はクロモジの香りを嗅ぐと「クロモジだ」と判別することができます。最初は「いい香りだな」と思っただけで「クロモジだ」とは分からなかったのです。

 

これは学習して、その香りからクロモジという記憶を取り出しているという仕組みなんだそうです。

 

香りの学習についても論文の冒頭で見られましたので、紹介してみました。

 

今日はここまで。これ以上学習すると頭がパンクします。

 

 

何気なく香りについて素通りしていたことも、専門的にアプローチするとまた感慨深いものがあります。

また次回、坂本のペースで脳内メカニズムを紹介したいと思います。

Pocket

Top