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気になる精油成分ミルセン
更新日 2016/4/21(木)

ちょっと間があきましたが、成分についてのご紹介を久しぶりにしたいと思います。
これまで進めてきた成分分析の中で、坂本は何かがひっかかっておりました。
モヤモヤというかなんというか・・・。

 

そのひっかかり、モヤモヤの正体が分かりました。
ミルセンという物質です。

 

あちらこちらで見かける名前だったので気になっていたのです。
それぞれの精油を縦割りで見ておりましたが、なんとなく横にも糸がつながったような気分です。

 

お前にもミルセンが含まれているのか!
えっ? 君も?
そうだよ、私もだよ。

 

ほんの微量のものも含めて、あちらこちらで見かける成分で、ミズメザクラ以外の精油に含まれています。

クロモジ、ニオイコブシ、ヒノキ(幹)は1%弱。
タテヤマスギ、ヒノキ(葉)、アスナロは5~8%くらい。

つまるところ、枝や幹が主だと含まれる量が少なく、葉が主だとやや多くなっています。

ミルセンって、名前がいいですよね。なんか甘い印象を受けてしまいました。
ミルキア属 (Myrcia)の植物に含まれていることからミルセンという名前らしいです。

ミルセンはこちら。

 

 

ミルセン

ミルセン

 

 

構造もシンプルです。

炭素と水素からできています。

せっかっくなのでいつものように3次元構造もどうぞ。

 

ミルセン立体構造

ミルセン立体構造

 

 

 

様々な世界でシンプルなものほど良いとも言いますが、ミルセンは調べれば調べるほど優れものです。

 

リナロールや1,8-シネオールあるいはα-ピネン等々の影に隠れた存在でしたが、香料の世界では広く利用されるほどにこころよい香りであるだけでなく、他の香料を作る時の原料としても使われるそうです。

 

ミルセンをもとに、どんな香料が作られるかというと

 

  • メントール
  • シトラール

 

他にも、バラ精油に含まれる美肌効果ありと言われるゲラニオール、あるいはクロモジの主成分であるリナロール等々。
合成の世界でも重宝する物質なのですね。ミルセンには頭の下がる思いです。

合成の世界でこれだけ様々な物質の原料となることを考えると、植物の中でミルセンが作られた後に、他の様々な成分を作り出すサイクルが働いている可能性もありますね。
生体は非常に不思議なもので人の手を介する合成とは異なる仕組みで、様々な成分を簡単に作ってしまいます。

 

→植物さんへ
簡単でなかったらごめんなさい。

 

ミルセンをもとにリナロールが作られている可能性もありますし、もちろん全く別の仕組みで各成分が作られている可能性もあります。

ミルセンはシンプルながら、植物の中で重要な役割を果たしているような気がします。

今後、その効果・効能含めて要チェックの成分です。

 

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