アロマセレクト ブログ
前回のブログで、ゆずとミカンの精油についての成分分析についてご報告させていただきました。
富山大学にて精油の成分分析
https://aroma-select.jp/blog/813
今回は予告通り、同日に分析したラベンダー精油についてお伝えしたいと思います。
ラベンダーは富山県で採れたものからテスト抽出してみた精油です。
ところが、坂本はうかつなことに、ラベンダー精油の生データを全て富山大学においてきてしまいました。
ラベンダーは華やかな香りですので、早く結果を知りたいというお声も多く、坂本メモをもとに取り急ぎ報告でございます。
含まれていた精油成分は
α-ピネン
カンフェン
ボルネオール
メントール
リナロール
といったところです。
成分のパーセンテージまではまだ出しておりません。
そして、主要成分としてひとつ不明なものも残ってしまいましたが、文献などを調べていると、酢酸リナリルではないかな、と疑っております。
こちらについてはもう少し調査を進めてはっきりしたら掲載したいと思います。
せっかくなのでこのままの流れで酢酸リナリルについてお話しておきたいと思います。
酢酸リナリルというのは、勘の良い方はお分かりかもしれませんが、リナロールと酢酸が合体した成分です。
こちらが酢酸リナリルです。
ちなみにリナロールと酢酸はそれぞれこんな形です。
そのままくっつくと酢酸リナリルになるのがなんとなく分かるかと思います。
ちなみにリナロールについては以前のブログで紹介しております。
こちらをどうぞ
酢酸については、特にこれまでのブログでは解説をしておりませんが、お酢にも含まれるちょっと酸っぱい成分です。
飲酒時に、最終的にアルコールが分解された末にたどり着くものも酢酸です。
坂本がお酒を飲みました。
お酒の成分であるエタノールが血中に流れ込み、酔っぱらってしまいました。
エタノールが分解されてアセトアルデヒドという成分に変わります。
おっと、このアセトアルデヒドがまたまた体に悪い。こいつを分解しなくてはならない。
アセトアルデヒドを分解して酢酸になり、ようやく無害になりました。酔いも覚めましたね。
と、こんな流れですので、酢酸は身近な成分と言えるでしょう。
酢酸リナリルは一般的にエステルという化合物に分類される成分
です。
ミズメザクラ精油に含まれるサリチル酸メチルもエステルの一種です。
なんか気持よさそうな名前ではありませんか?
エステルというのはお菓子の味付けにもよく使われています。
フルーツの香りがするガムやお菓子は、ほとんどがエステルという種類の成分を使っております。
フルーティな香りがするのです。
エステルと聞くと、坂本は良い香りと連想してしまいます。
実際のところ、ラベンダーの良い香りは酢酸リナリルの影響もあるかもしれませんね。
とは言っても、ラベンダーに酢酸リナリルが含まれているのかどうかは確認がとれているわけではありません。
調査が進み次第、またブログに掲載したいと思います。
ラベンダーってどういう香り?どういう作用があるの?というお声もあるかと思います。
そちらについてはアロマセレクトスタッフの岩瀬さんが詳しそうなので、紹介してもらうようにお願いしたいと思います。
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