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クロモジ精油を徹底解剖
更新日 2016/6/16(木)

こんにちは。アロマセレクトの坂本です。

クロモジ、クロモジ、クロモジ、クロモジ、クロモジ・・・・

 

クロモジ

クロモジ

クロモジ

 

クロモジ

DSC_0541

 

クロモジ

水蒸気蒸留

クロモジ

 

クロモジ

0001

クロモジ

 

クロモジ

クロモジチップ

クロモジ

アロマをやっていると心が大きく(?)なった木がします。もとい、気がします。

 

今はストレス社会と言われていますが、イライラしている人に対して、
「大きく深呼吸して落ち着きましょう」と対応することが多いですよね。

 

 

アロマ事業をしている私としては、10年後、イライラしている人に対して、
「クロモジの香りをかぎましょう」という対応が日常になっていると嬉しいですね。

えっ?そんな日常は嬉しくない?

そもそも、アロマが普及してイライラしている人が減っていると良いですね。
さて、そんなアロマなクロモジも新規に入荷しましたので本題です。
これまでクロモジの成分や植生など、様々な情報を紹介してきました。
本日はクロモジの成分についてさらに突っ込んで徹底(?)解剖してみたいと思います。

 

まず最初に断っておきますが、成分分析を行ってはいますが、成分の比率は季節によっても異なりますし、植生によっても異なります。
あくまでも、サンプルとして実験を行った際のデータであり、目安と考えていただけると良いかと思います。
とは言え、季節によっての変化を追って数種類のサンプルで実験も行っております。

 

およその構成は変わりませんが、特に含有量の少ないものはサンプルによって数パーセントの差異がでてきます。例えば、あるサンプルでは2%だったものば別のサンプルでは4%とでることもあります。

 

精油全体としては2%の差しかありませんが、その成分にだけ目を向けると2倍もの違いが出ているわけです。

 

 

成分組成は、あくまでも、目安であり、脳を含めた人体に対して(多くの場合は良い意味で)どのような作用を及ぼす可能性があるのかを考える必要があります。
その時に2%なのか3%なのか、というのはあまり意味をなさないでしょう。
2%のものなら使わないが、3%のものなら使うという判断は誰もしていないはずです。

 

 

天然由来100%である以上、そもそも、手にしているクロモジ精油(エッセンシャルオイル)がサンプルと全く同じである可能性は少ないです。というよりも、ゼロだと思った方がよいでしょう。
必ずどこかの成分構成に差異は出てきています。

 

という前提のもとに、まずは、どのような分析結果になっているのでしょうか。
ではどうぞ。

 

クロモジ成分表

クロモジ成分表

 

変に加工せずに、グラフ化したものをそのまま出してみます。

 

【分析条件】
クロモジ伐採時期:2014年11月
抽出時期:2014年11月
分析時期:2015年10月
有効成分:0.5%以上のもの(0.5%未満はノイズとの区分けが難しいため)

上記で検出できた成分全体を100として、それぞれの成分の比率を算出しました。

組成をパーセンテージ下1桁まで算出しまして、多い順番に
リナロール 53.6%
1,8-シネオール 11.1%
リモネン 4.6%
不明成分 4.6%
α-ピネン 4.0%
ゲラニオール 3.9%
カンフェン 2.3%
不明成分 2.2%
テルピネン-4-オール 1.6%
不明成分 1.2%
α-テルピネン 1.2%
不明成分 1.1%
不明成分 1.1%
不明成分 1.0%
不明成分 1.0%
γ-テルピネン 1.0%
ミルセン 0.8%
β-ピネン 0.8%
不明成分 0.6%
不明成分 0.6%
不明成分 0.6%
不明成分 0.6%
不明成分 0.5%
—————————————
合計 100%

この中から読み取ることは大きくわけて2つです。
① 主要成分がリナロールであること。
② 有効成分として認めた成分が23種類あること。

それに対して、まず思うことは不明成分の中でも、4.6%のものと2.2%のものは正体が何であるかを知りたい。4.6%あるいは2.2%というのは考え方によっては無視できない割合と感じます。

また、実際に含まれている成分はもっと多いであろうということ、23種類であっても、この割合で調合することはできないということも感じます。

 

さて、これまで解説してきたものもありますが、不明ではない全成分について解説します。

ここから先は坂本の主観が往々にして入っております。

 

1.リナロール

クロモジの約半分を占める成分で、香料としても広く使われます。リラックスできる香りです。

成分1

リナロール

 

 

2.1,8-シネオール

炎症を防ぐ作用がある優れもの。坂本の花粉症を防いでいるのは、コイツではないかという疑いがかかっています。

また、1,8-シネオールという名前から、化学的にはアルコール類を想像してしまうが、実はアルコールではなくエーテルというのに分類されるというお騒がせもの。

1,8-シネオール

1,8-シネオール

 

 

3.リモネン

主に柑橘系に含まれています。アロマセレクトでテスト抽出してみたミカンにもユズにも含まれています。香料としても使用されます。

リモネン

リモネン

 

 

4.α-ピネン

英語で書くとpinene。pineに由来し、つまるところ松に多く含まれます。

松に多く含まれるというよりも日本の針葉樹に多く含まれます。ヒノキやスギにも含まれています。当然、タテヤマスギにも多く含まれています。森林の香りの特徴であると言えるでしょう。

α-ピネン

α-ピネン

 

 

5.ゲラニオール

貴重な貴重な貴重な貴重なバラの精油(エッセンシャルオイル)に含まれていて、美肌成分と言われています。

(貴重な貴重な貴重な → 橋下徹さんを意識しているわけではありません。)

ぜひ坂本も使いたい成分。齢40歳を迎えるわけですが、美肌を意識しても良い年頃かもしれません。

ゲラニオール

ゲラニオール

 

 

6.カンフェン

香料としても使われるほか、Wikipediaによると19世紀ころまではランプ用の燃料としても使われていたそうです。

見るからに水に溶け無さそうな構造。(リナロールやゲラニオールはちょっとは溶けそう。)

カンフェン

カンフェン

 

 

7.テルピネン-4-オール

他の成分みたいに、もう少しスマートな名前ができないものでしょうか。

こいつも抗菌や抗炎症の作用を持っているもよう。花粉症に効くと嬉しい。

テルピネン-4-オール

テルピネン-4-オール

 

 

8.α-テルピネン

これもまた水に溶け無さそうです。抗酸化作用があるという噂もあります。

 

α-テルピネン

α-テルピネン

 

 

9.γ-テルピネン

α-テルピネンと似たような構造。二重結合の位置が異なります。

抗ウィルスの他、α-テルピネンのように抗酸化作用もあるようです。

γ-テルピネン

γ-テルピネン

 

 

10.ミルセン

その名前について、坂本の好きな成分。ミルセン、ミルセン、ミルセン。何か好きになってしまいました。ほどよく心地良い芳香があり、香料としても使用されます。ミルセン同士でくっつきやすい成分です。

アロマセレクト精油では枝や幹の精油に多く含まれている傾向がある気がします。

ミルセン

ミルセン

 

 

11.β-ピネン

バジルやバラにも含まれています。α-ピネンと構造が似ています。

自身が芳香を放つだけでなく、他の香料の原料ともなります。

β-ピネン

β-ピネン

 

以上11種類が、クロモジに含まれている成分です。

その他の成分についても言えるのですが、精油(エッセンシャルオイル)に含まれる成分というのは、すべて炭素や水素、酸素から成り立っています。

有機物と言えば、他にも窒素や硫黄なども含まれている成分もあるのではないかな、とも思っていましたが、今のところ有効成分として分かっている範囲では炭素、水素、酸素のみが構成元素です。

燃やしたら、水と二酸化炭素にしかなりません。クリーンな成分ですね。

 

 

さて、今回分析したクロモジ精油(エッセンシャルオイル)は工場立ち上げ時期に抽出したものを少量保管しておいたものです。

ワインのように、1年以上置いておくと、とても香りが熟成されてますね。
熟成した精油は、良い香りですね、と言う人が多いです。
いずれは3年もの、2年もの、1年もの、とかあるいはワインのように誕生年のモノ(50年物?)なんかも出せると面白いかもしれません。

坂本が何歳になっていることやら。。。

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