私たちアロマセレクトは “Made in 富山” にこだわり、地元・富山県の豊かな森の恵みから丁寧に香りを抽出し、精油を生成しています。美しく豊かな自然を守るため、アロマセレクトでは間伐材を使用した精油を抽出。森を守る木こりさんと共に健やかな森を保つための山の管理にも貢献しています。そんな私たちが森林保全の想いを込めて、アグロフォレストリーに関する内容をご紹介します。アグロフォレストリーとはアグロフォレストリー(Agroforestry)とは、農業(Agriculture:アグリカルチャー)と林業(Forestory:フォレストリー)を掛け合わせた森林農法です。林業と農業を同時に(同一の土地で)行うことにより、農地の生産量の増加を可能とします。アグロフォレストリーの概念は1970年代に生まれた比較的新しいものですが、それ以前より食料確保や所得向上の目的の元に、世界各地で植林と農業・畜産を組み合わせた土地利用は行われています。その上で、近年ではSDGsやカーボンニュートラルなどの重要性が高まる中、持続可能な森林経営の観点でアグロフォレストリーが注目されています。この文脈において、アグロフォレストリーは「森をつくる農業」と呼ばれています。アグロフォレストリーの分類アグロフォレストリーは、樹木(多年生植物)・食用作物・飼料用植物(牧草地)の3要素で構成され、下記の3つのシステムに分類されます。農林複合システム樹木と農作物を同時に生産 林畜複合システム樹木と飼料用作物、または林間での家畜の放牧を組み合わせた生産 農林畜複合システム樹木の生産下で農作物と飼料用作物を交互に生産し、農業と畜産を維持利用可能な土地面積と立地条件、気候・地形・土壌・植生などの自然条件、土壌保全対策の必要性、市場における作物需要などの様々な条件によって、どのシステムを選ぶか(適切か)が決まります。それぞれのシステムの特徴や便益についての詳細を知りたい方は下記のアグロフォレストリーマニュアルをご覧ください(とても参考になります)。参考:アグロフォレストリーマニュアル|国際農林水産業研究センターアグロフォレストリーのメリット収益の安定性アグロフォレストリーでは林業と農業を掛け合わせるため、通常の農業と比べると林業(木材生産)の追加収入が期待できます。システムによっては畜産も可能です。また、農業においては多品種生産を行うことで連作障害(同じ場所で同じ野菜を続けてつくることによる生育不良)や特定品目の価格暴落等のリスクを押さえることもできます。さらに、森林の豊かな土壌がもたらす有機栽培によって作られた農作物の商品価値の向上も期待できます。持続可能な森林経営の手段アグロフォレストリーは「森をつくる農業」と称される通り、 持続可能な森林経営の一つの手段として知られています。※林野庁の定義では、持続可能な森林経営とは、「森林を生態系としてとらえ、生物の多様性の保全、木材生産量の維持、森林生態系の健全性と活力の維持、土壌と水資源の保全等、森林のもつ多面的な機能の重要性を認識した上で、森林の保全と利用を両立させつつ、多様なニーズに永続的に対応していこうとする森林の取扱」であると定められています。アグロフォレストリーの課題アグロフォレストリーは実現すれば(軌道に乗れば)大きな便益をもたらす取り組みではありますが、その道のりは平坦ではありません。特に、林業は数十年単位で木を育てる営みであり(苗木を植えてから木材として利用できるまでには40~50年の期間を要します)、その長い期間の中では、下刈り・除伐・間伐などの作業が必要になります。一方で、農作物については林間の土地で育てる関係上、農機を使った効率的な収穫が困難になる問題がある他、多品種生産ならではの難しさがあります(専門的な知識と技術を要します)。アグロフォレストリーの取り組み事例明治明治では、森林減少停止への取り組みの一環として、カカオと森林の共存に向けて、森をつくる農業「アグロフォレストリー」に2009年から取り組んでいます。<取り組み事例>“2009年から、カカオ豆の共同品質研究を行うブラジル・トメアスーのカカオ農家とともに、アグロフォレストリーに取り組んでいます。カカオとともに、バナナやコショウ、パッションフルーツ、アサイーなど複数の農作物を組み合わせて栽培しています”“2020年からガーナ政府認定NGO「おはようガーナ基金」とともに試験農園の支援を開始、作物や栽培方法の試行錯誤を続けています。カカオとともにバナナやプランテーン、キャッサバなどを植えています”参考:森林減少停止への取り組み|明治ホールディングス株式会社・アグロフォレストリー物語 森をつくるチョコレート%3Ciframe%20width%3D%221120%22%20height%3D%22630%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FRMJeplh0DSo%3Fsi%3DSSQaNk6lq4XG729T%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20referrerpolicy%3D%22strict-origin-when-cross-origin%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E上勝町(徳島県)町内の約88%が林野である徳島県の上勝町では、葉わさびを林間で栽培するアグロフォレストリーに取り組んでいます。“単年度で収益が上がらない林業に農業が加わることで単年度の収益も得ることができる持続可能な森林システム構築の実現を図るため、食べられる「彩」である「葉わさび」などの出荷数量を増大させることにより、生産者の所得向上や新規就農者の増加を図ると共に、葉わさびを林間で栽培する「アグロフォレストリー」で、荒れた森林の整備をしつつ林間葉わさびの作付面積を増加させていく”参考:上勝町 SDGs 未来都市計画(2021~2023) 持続可能な森林システム構築の実現を目指し、アグロフォレストリー単体ではなく、移住者の定着促進の取り組みの中で葉ワサビの栽培に取り組んでもらえるよう支援を行うほか、葉わさびの出荷量増加に伴う単価の低迷への対策(新規格による新市場の開拓)や規格外葉を活用した商品開発など、総合的な取り組みを継続する上勝町の姿は非常に参考になります。参考:徳島県上勝町を葉ワサビの産地へ|農林水産省 マイクロソフトマイクロソフトでは、オランダのラボバンクと戦略的パートナシップを締結し、将来的に約40億本の木を植え、150万トン以上のCO2を削減する目標を掲げる非常に野心的なプロジェクト「Acorn:Agroforestry Carbon removal units for the Organic Restoration of Nature」の協業を進めています。“ラボバンクは2年前にこのプログラムを開始しましたが、以来、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの小規模農家が、自分たちの土地に新しい樹木や作物を植え始めています。2022年4月時点で、10か国で8,000以上の農家が参加しています。日照りや干ばつなどの影響を受けている農家の人たちは気候変動がもたらす悪影響に気づいており、Acornの紹介を受けこの問題に積極的に関わろうという人々が増えているといいます。農地にどんな木を植えるかは、農家によって異なります。例えば、コーヒー農家の場合はシェードツリー (コーヒーの木を直射日光から守るために日傘の役割をさせる木) を植え、トウモロコシ農家の場合はアボカドやマンゴーの木などを植えたりします。アボカドやマンゴーの木は成長すると実がなるため、農家はそれを売って新たな収入源とすることもできます。植樹していから最初の数年間は、新しい木に実がなることはありませんが、CO2を吸収するという大切な役割を果たしていきます”参考:40億本の木を植え、150万トン以上のCO2固定化を目指すラボバンクのプロジェクトとは|マイクロソフトアロマセレクトについて私たちアロマセレクトは、“Made in 富山”にこだわり、地元・富山県の豊かな森の恵みから丁寧に香りを抽出し、精油を生成しています。美しく豊かな自然を守るため、アロマセレクトでは間伐材を使用した精油を抽出。森を守る木こりさんと共に健やかな森を保つための山の管理にも貢献いたします。次世代へ豊かな自然を残していきたい。たとえ小さな一歩でも、できることから取り組んでまいります。%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22padding-bottom%3A%2052.5%25%3B%20padding-top%3A%20120px%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Faromaselect.stores.jp%2F%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2F2NyDHLv%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%3Cbr%3Eこの記事の著者について福井 千寿子富山県出身。自営業の傍ら、週末に山の手入れを行い、兼業農家であった祖父の背を見て育つ。里山での生活で、自然と共に暮らし、美しい景観を見ながら生活できることに何よりも豊かさを感じている。樹木の持つ心地よい香りと、何千年と生きる種の力強さに魅了され2020年よりアロマセレクトのブランドマネジャーに就任。山と木を愛する以外は全てにおいて平々凡々。