こんにちは。アロマセレクトの森田です。先日アロマセレクトは、工房設立1周年を記念したイベントを開催しました。1週間のイベント期間を通して、たくさんのお客様にお越しいただき、本当にありがとうございました!さて、今回はそのイベントの皮切りでもあった4月21日に開催した、春の森の講座についてお話したいと思います。TOGA森の大学校の校長で、農学博士・森林インストラクターの長谷川幹夫先生を講師にお招きし、春の樹木やお花などについて教えてもらいながら、参加者のみなさんと散策しました。講座の前には座学として、その季節ごとの山歩きでの魅力のポイントや樹木のこと、山歩きの注意事項などについて教えていただきます。ここで事前にお話を聞くことで、実際に山歩きをしていると「さっきのあれはこういうことなのね!」と、より多くの気づきにつながるのです。今回散策した吉峰は、アロマセレクトの工房から車で20分ほどの距離にあり、近場で楽しく山歩きができるスポットです。今回の森の講座は、桜や早春植物を見ながら春を感じる「春の喜び」がテーマでした。そしてやはり最大の見どころは、なんといっても桜です。ソメイヨシノはピークを過ぎていましたが、ちょうど八重桜などが満開の時期なので、期待を胸に抱きながら吉峰まで移動しました。吉峰の樹木園には、おおよそ100種類以上の桜が植わっているとか。ちょうど芽吹きの季節で、吉峰にはたくさんの樹木が芽吹いていました。山のあちこちに色とりどりの花が咲いていました。歩いているだけで楽しいです。オオカメノキ。アジサイのようですが違います。葉っぱの形が亀に似ていることが名前の由来だそうです。ツツジも満開でした。「ツツジの女王」ともいわれるクロフネツツジ。山吹。本当に山吹色ですね。長い長い北陸の冬を乗り越えて、ようやく春がきたのだなあと実感します。本当に富山の冬は長いですよね。でも辛抱した分だけ豊かな春を享受できるのだと信じて待った甲斐がありました。コナラのどんぐりも芽吹いていました。この周辺にカタクリが生息しており、コナラが大きくなる前にカタクリは光合成をして成長するのだそうです。自然界はうまくできていますね。。カタクリのお花は残念ながら咲いていませんでした。もう少ししたらきれいな花を咲かせるのですね。カタクリのように、春先に林床や河原の明るい光だけを利用して花を咲かせ実を結び、藪が繁り暗くなる夏には早々と枯れてしまう花々のことを、スプリングエフェメラル(春の儚い妖精)、というそうです。本当に儚い存在ですね。図を通してカタクリの生育について教えてもらいました。広い森林のなかの、この小さなひと区画にも色んな生態系が関わり合い、それぞれの植物の物語があり、立ち止まるたびに発見があります。ショウジョウバカマ。華奢で可憐で可愛すぎます。クロモジも新芽が生き生きとしていました。たくさんの樹木やお花について学びながらゆるゆると散策していると、桜の樹々が植わったエリアに到達しました。待望の桜見本園です。すでに散ってしまった桜もありましたが、同じくらい満開の桜もたくさんありました。桜といえばソメイヨシノか八重桜くらいしか思い浮かばなかったのですが、ほかにも普段の生活圏ではなかなかお目にかからないような珍しい桜など、多種多様な種類の桜を見ることができました。今回わたしは初めて知ったのですが、桜には大きく分けて園芸品種の「里桜」と野生種の「山桜」の2種類あるそうです。里桜は、山桜を改良して作られた園芸品種の桜の総称で、主に観賞用として育てられ、花びらの色や数、形が多様です。里桜の代表格として一番有名なソメイヨシノは、江戸時代に野生種の山桜を人工的に交配させた品種です。このソメイヨシノは、圧倒的な美しさの反面、寿命は60年前後と、短命な品種といわれています。里桜には、ほかにも馴染みのある八重桜や枝垂れ桜も含まれます。一方山桜とは、自然に自生する野生種の桜のことです。日本の山野に自生する野生の桜で、ソメイヨシノのもとになった「エドヒガン」と「オオシマザクラ」などの基本種が9種類あり、変品種も合わせると約100種類以上もの桜が自生しています。山桜は花と葉が同時に開くのが特徴です。山桜は一般的に寿命が長く、樹齢500年を超えることもあるそうです。山の上から眺める色とりどりの桜は本当に美しかったです。こちらはウコン桜といい、黄~薄緑の花を咲かせる桜です。花弁が香辛料で知られるウコン(鬱金)に似た萌黄色になることからウコンザクラと名付けられたそう。ほぼ咲き終わりの寒緋桜(カンヒザクラ)。濃いピンクの花が下向きに咲いてなんともかわいいです。圧巻の咲き誇り。参加者のみなさんも、思い思いに桜を鑑賞されていました。日本人のDNAには桜を愛する心が刻み込まれてるなあとしみじみ感じます。今回の森の講座では、むせるほどに桜を浴びた一日となりました。これで今年の桜に思い残すことはありません。今回の散策を通して、桜をはじめ、この季節ならではの植物や森の空気にたっぷり触れ合うことができ、大満足の森の講座でした。個人で散策するだけでも、新芽や珍しい花に気づいたり、たくさんの発見があると思いますが、長谷川先生から植物の知識やを教えてもらいながら散策することで、さらに踏み込んで自然の不思議について知ることができ、どんどん自然に対して興味が湧いてきました。ご参加いただいた方からも「先生がなんでも教えてくださるので聞きすぎてしまった。とても楽しかった」「植物の特性や豆知識を教えてもらいながらの山歩きがとっても楽しくあっという間だった」 などのお声を頂きました。今回ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!この森の講座は、年間通して開催しており、森に実際に足を運び、その時期ならではの森を体験・発見できる内容になっています。次回の森の講座は、6月17日(火)、有峰の散策になります。標高1100mの高原盆地有にある有峰は、薬師岳の登山口があり、大きくて静寂な有峰湖越しに、薬師岳を間近で見ることができます。有峰の自然に癒されながら、梅雨直前のさわやかで深い森をゆったり楽しく学びながら一緒に散策してみませんか?緑が生い茂り、森林浴にもぴったりの季節です。お申込みはこちらから。アロマセレクトについて私たちアロマセレクトは、“Made in 富山”にこだわり、地元・富山県の豊かな森の恵みから丁寧に香りを抽出し、精油を生成しています。美しく豊かな自然を守るため、アロマセレクトでは間伐材を使用した精油を抽出。森を守る木こりさんと共に健やかな森を保つための山の管理にも貢献いたします。次世代へ豊かな自然を残していきたい。たとえ小さな一歩でも、できることから取り組んでまいります。%3Cdiv%20class%3D%22iframely-embed%22%3E%3Cdiv%20class%3D%22iframely-responsive%22%20style%3D%22padding-bottom%3A%2052.5%25%3B%20padding-top%3A%20120px%3B%22%3E%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Faromaselect.stores.jp%2F%22%20data-iframely-url%3D%22%2F%2Fiframely.net%2F2NyDHLv%22%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fdiv%3E%3C%2Fdiv%3E%3Cscript%20async%20src%3D%22%2F%2Fiframely.net%2Fembed.js%22%3E%3C%2Fscript%3E%3Cbr%3Eこの記事の著者について森田 かな大学から地元北海道を離れ15年近く東京に住んでいたが、身体が自然を求めるようになりコロナ禍に石川へ移住。今年の秋に石川→富山への更なる移住に伴いアロマセレクトで働きはじめる。工房から香る様々な精油の香りと絶景の立山連峰に日々癒されている。畑を耕したり美味しい地元の食材で料理をすることが何よりのしあわせ。